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メラニン色素とチロシナーゼの関係とメカニズム

美白化粧品では、チロシナーゼを抑制する、働きを阻害するといった機能がよく登場します。

チロシナーゼというのはメラニン色素を作り出す色素細胞であるメラノサイトが持っている酵素の事を言います。

チロシナーゼは酵素ですが、確かにシミと向き合うためには避けられない存在ですので、働きに関してはしっかり理解しておきましょう。

メラニン生成のメカニズム

チロシナーゼは酵素ですが、体内の酵素は作用する相手が決まっていて、活性化すると必ず同じ相手に働きかける特徴があります。

チロシナーゼのペアの相手はチロシンというアミノ酸で、これこそが黒色メラニンの素です。皮膚に刺激が加わると表面に活性酸素が発生し、それに伴いチロシナーゼが活性化されます。

活性化されたチロシナーゼはアミノ酸のチロシンに作用し、その結果メラニンが作られるのです。

チロシナーゼを活性化させる刺激には紫外線や汚染された大気などの外的要因もありますし、ストレスやホルモン分泌など内的要因もあります。

表皮の角化細胞からメラノサイトへと情報伝達物質が送られ、チロシナーゼが司令を受け止めることでメラニンを作っているのです。

これは肌の正常な反応であり、細胞を守るためには大事なメカニズムです。

ただ、この司令があまりに過剰になるとチロシナーゼが過剰に作用し、メラニンの生成も過剰になってしまいますので、大量に作られたメラニンがシミへと変化してしまうのも問題です。

チロシナーゼの作用は適切にコントロールされることが重要で、暴走しているようであれば抑えることも必要です。

美白化粧品の多くはこうしたチロシナーゼの暴走を止める働きのある成分が配合されていて、肌にいつまでもメラニンが溜め込まれないようにセーブしているのです。

MEMO

紫外線や汚染された大気などの外的要因やストレスやホルモン分泌など内的要因のよってメラノサイト(チロシナーゼ)が活性化してしまう。活性化されたチロシナーゼはアミノ酸のチロシンに作用して、その結果メラニンが作られるという流れです。

チロシナーゼは美容にも作用する

ここでチロシナーゼさえ働かなければ美しくなれると思ってしまうのも問題です。体内のチロシナーゼは年齢とともに減少し、その結果現れるのが白髪です。

人間の髪の毛は出来たばかりの状態では透明で、そこにチロシナーゼが関与してメラニンを注入することで髪の毛に色がつきます。

チロシナーゼが減少すれば髪のメラニンも減っていき、ついには白髪になるのです。
白髪は白いと思いがちですが、よくよく観察してみると透明なことがわかります。

年齢が進んでも美しい黒髪をキープしている人は、それだけチロシナーゼがより活発に働いている証拠でもあります。

必要なところでは活躍して欲しいけれど、肌では活躍してほしくない、そんなわがままな状態を求めているわけですね。

チロシナーゼはただ闇雲に抑制すべきものでもなく、ただひたすら正常に適切に働きをコントロールすべき存在だということを理解する必要があるでしょう。

問題はやはり紫外線

チロシナーゼの働きも重要ということを理解した上で、やはり積極的に力を入れるべきなのは紫外線対策です。

紫外線を浴びた肌細胞からはMIF(マクロファージ遊走阻止因子)という物質が作られ、この働きが回り回って結果的にシミの発生しやすい環境を作っていることも分かっています。

MIFは紫外線を浴びた角化細胞から分泌され、チロシナーゼを過剰に増やしメラニンを過剰生成させます。

MIFには細胞組織を修復する役割もあるため、紫外線によって被害を受けた肌細胞が、自己修復のために過剰に作用するのはある意味正常な反応と言えます。

それぞれの物質がそれぞれの役割のために分泌され、相互作用しているわけですから、そのメカニズムが悪いわけでも間違っているわけでもありません。

やはりトリガーを引いているのは紫外線で、紫外線が有害な光線で私たちの皮膚細胞を破壊するのが一番の問題なのです。

太陽が無いと生きられないのも事実ですが、やはり恩恵に預かるには十分な備えが必要だということですね。